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先日、私が兼務している神社の総代長さんと話をする機会がありましたが、その総代長さんは、次のようなことを嘆かれていました。
「今の日本はだめだない。人口も減り、経済も活力が無くなっている。殺人や強盗のニュースは増える一方だし、政治家も今の状況を見ているとまったく頼りにならない。これからの日本はどうなってしまうのか。」
私も今の日本が閉塞感に包まれていると感じておりましたので、共感してお話を聞くことができました。総代長さんが帰られてから改めてどうしたものかと考えてみましたが、いくら考えても答えは簡単に見つかるものではないし、一人の力でどうにかなるものでもありません。出るのはため息ばかりです。
そんな折、知人の宗教家の方から頂いたパンフレットを読んでいましたら、次のような文章が心に残りました。
「神やご先祖を想う心は、今では失われつつあるのが現状ですが、本来日本人がもつ「敬神崇祖」の心を原点から見直し、一人一人が感謝の行いを始めたら、どれだけ世の中が平和で明るいものとなるでしょうか。敬神崇祖の心と行いこそ、現代の人々の心を豊かにするものであり、明るい未来への第一歩となるのです。」
この文章を読んだときに、前に紹介した総代長さんのことばが頭に浮かんだのです。今の日本人は、神やご先祖を想う心が失われつつあることにより、心の拠り所が無くなり道徳的な規範も薄れてしまっているのではないでしょうか。
このように考えると、今の日本を立て直す第一歩は、敬神崇祖の心と行いを見直し、祭り事をしっかりと行っていくことになるのではないかと思います。「悪い行い、良い行い、全ての行いを神様やご先祖様は見ていらっしゃる。」という教えを幼いときから植え付けることや「毎日神棚を拝んで神に感謝し、よりよい生き方を求める姿」を日本人としての根本にしていかなければならないと考えています。
※ 鷲神社 神社だより より
今年も社務所前の福寿草が咲き始めました。福寿草を見ると本格的な春が来たと感じますが、春の到来と共に各地では春祭りも催されます。
私が受け持っている神社で春祭りのトップバッターは、大笹生羽根山山頂に鎮座している「塩竈神社」です。祭礼日は、3月の第一日曜日ですので、今年は3月5日(日)になります。本年は、新型コロナウィルス感染症も減少傾向にあることからご祈祷の時間もコロナ前に戻し、午前8時から午後4時まで各種ご祈祷、お祓いをお受けすることと致します。週間天気予報では天気も悪くないようですのでプチ登山の気持ちで羽根山山頂の塩竈神社にご参拝頂ければと思います。
夏詣ということばを初めて目にされた方もいらっしゃると思います。「夏詣」というと似ている言葉に「初詣」がありますが、簡単に説明させていただきたいと思います。
「初詣」は年の初めに新年の無事と平安を願い氏神様に詣でる風習です。この「初詣」に対して「夏詣」は、正月からの半年(1月~6月)を無事平穏に過ごすことができた感謝と残り半年(7月~12月)の更なる平穏を願って氏神様に詣でましょうという意図で平成26年に東京の浅草神社から提唱されたものです。
この「夏詣」の取組に参画する神社も徐々に増えているところですが、当白和瀬神社も参画することに致しました。当神社の夏越祭(夏越の大祓)は7月30日に斎行されますが、7月1日から8月15日までを「夏詣」の期間としたいと思います。
この期間は、参道登り口に幟旗を立ててお知らせすると共に、御朱印も写真のように「夏詣」の印を押させていただきます。
お盆の行事は、7月15日を中心とする先祖祭りですが、福島県では月遅れの8月15日を中心にして行われます。各家庭のご先祖様の御霊(みたま)をお迎えし、手厚くもてなす日本古来の神道の行事です。各家庭では盆棚を飾り、提灯をともし、門口に迎え火を焚き、花や手料理を供えて、家族みんなでご先祖さまをお慰めするほか、地域では盆踊りなども行われます。・・・令和3年神社暦(福島県神社庁)より引用 |
上記のように本日(8月13日)は月遅れの盆迎え火を焚いてご先祖さまの御霊をお迎えする日となります。白和瀬神社神宥みたま会会員の各家庭では、お墓参りにあわせて当神社の境内にあります神霊殿(しんれいでん)霊璽殿(れいじでん)をお参りいただきご先祖さまの御霊に玉串を捧げていただいております。しかし、昨年より続いている新型コロナウィルスが爆発的な感染拡大をしている上にお盆期間中降り続くであろう大雨の影響で今年は静かなお盆となりそうです。 来年こそは、家族親族そろって平穏なお盆をむかえることができることを願うばかりです。 |
神霊殿(しんれいでん)内部 | 霊璽殿(れいじでん)内部 |
白和瀬神社の例大祭は4月の第二日曜日ですので今年は4月11日になります。私は、40年以上白和瀬神社の祭礼に奉仕しておりますが、祭礼日の2週間も前に桜が開花したのは初めてのことです。おそらく白和瀬神社例大祭は葉桜のもとで斎行することになると思います。コロナで疲れた心を少しでも早く癒してあげたいという神様の思し召しであるならば嬉しいのですが、地球温暖化が加速しているとすれば恐ろしくもあります。前者であることを祈りながら春季例大祭の準備を進めているところですが、本年の祭礼について概要をお知らせしたいと存じます。
先ず、新型コロナウィルス感染症の感染防止の観点から自粛する行事や内容についてお知らせします。
1 ぼんぼり点灯 (例年協賛企業様から協賛金を頂き参道にぼんぼりを点灯し て祭を盛り上げていただきましたが本年に限り中止といたしました。)
2 奉納剣道大会 (地元や近隣の剣道クラブの児童に参加いただき祭礼当日に剣道大会を開催しておりましたが昨年に続き本年も中止となります。)
3 来賓招待 (地元各団体の代表の方をご招待しておりましたが本年も自粛させていただくことになりました。)
4 直 会 (直会は飲食が避けられないことから全ての直会を自粛致します。)
5 山車曳き回し (町内の児童による山車曳き回しも昨年に引き続き中止となります。但し、6年生による奉納太鼓を11日午前10時からの神事の中で特別に披露する時間を設定します。)
次に祭礼の日程についてお知らせします。
4月10日(土)
13:00 奥宮参拝行事参加者受付
13:30 奥宮参拝 出発
16:30 奥宮参拝 帰着予定
16:45 宵祭り斎行
4月11日(日)
10:00 春季例大祭 斎行
※ 新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、マスク着用や手指の消毒、参拝者どうしの距離を確保するなどについてご協力をお願い申し上げます。
今年は、新型コロナウィルス感染症に苦しめられ不安と我慢の一年になってしまいました。今までのあたり前の生活が貴重なことだったと改めて感じております。思えば私たちは十年前にも東日本大震災・東京電力原子力発電所の事故によりあたり前の生活が著しく制約された体験をしております。あの時は、「絆」という言葉が取り上げられ私たちを励ましてくれました。人と人との繋がりが心の支えとなり、励まし合い、協力し合いながらここまで頑張ることができたと思っております。
しかし、新型コロナウィルス感染症は、三密の回避と新しい生活様式により、人と人との繋がりを分断する怖ろしい疫病です。では、新型コロナウィルス感染症に立ち向かうのに私たちの心の支えとなるようなものはないのでしょうか。
話は変わりますが、このコロナ渦の中、福島市が生んだ大作曲家「古関裕而」をモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」が放映され、私たちの心を癒やしてくれました。このドラマの中で古関裕而(ドラマでは裕一)が長崎の鐘の作曲の為に長崎に行き、「どん底に大地あり」と刻まれたことばを見つけたことにより、「希望」こそこの国の未来をつくるということに気づいて曲作りに打ち込むというシーンがありました。タイムリーにも今回の連ドラ「エール」は、コロナ渦で苦しむ私たちへのエールであり「希望」をもって頑張ろうと訴えているのではないかと感じました。
新しい年には新型コロナウィルス感染症が終息し、希望溢れる明るい年となることを心よりお祈りしております。
私が兼務している神社に「宮代山王日枝神社」があります。この神社の例大祭は、昭和31年に福島民報新聞社から福島県十大祭に選定された祭礼で毎年5月1日に開催されます。この祭礼に欠かせないのが巫女舞です。今年は、巫女4名が全員入れ替わりゼロからの出発でしたが、練習を重ねて2月には何とか形になりました。しかし、新型コロナウィルス感染症拡大により巫女舞は中止となり、なかなか披露の機会がありませんでした。そんな折り、余目小学校から全校生の前で巫女舞を見せてほしいという話があり、全校集会の時間に発表してまいりました。巫女たちは、体育館のステージ上にセットされた3畳ほどのゴザの上で、楽人が演奏する雅楽に合わせてしっかりと舞うことができました。舞が終わると全校生から大きな拍手がおこり、「可愛いかった。」「上手だった。」「きれいだった。」という感想までいただきました。巫女さんたちにとっては、今年一番の素晴らしい体験をさせていただいたと思っております。
ちなみに、私も巫女舞が始まる前に、日枝神社の由緒について5分ほどお話をさせていただきました。久しぶりに大勢の子どもたちの前で話したので緊張で顔が熱くなるのを感じました。一番緊張していたのは間違いなく宮司でした。
今回は、最近奉仕させていただいた外祭(開店清祓い)についてご報告させていただきたいと思います。
令和2年9月20日 町庭坂に開店するレストランの開店清祓いに行って参りました。
この店のシェフ兼オーナーは、福島の繁華街で飲食店を開いていらっしゃいましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で来店者が激減してしまったことから、福島市の郊外で家族連れや少人数のお客様がコロナウィルス感染の心配なく、ゆったりと食事を楽しまれるレストランを開店することにしたとのことです。
店舗は、古民家を改築したもので、土間をイメージした床や薪ストーブ、古い掛け時計、ミシンなどアンティーク調の調度品が心を和ませてくれました。座席もゆとりをもって設置してあり、ゆったりとした時間を過ごせること間違いなしだと思います。実際のオープンは、10月8日を目指しているということです。ご繁昌をお祈り申し上げます。
店舗情報
住 所 福島市町庭坂字清水37番地
店舗名 古民家Chief+(チーフプラス)
※ この記事は、Chief+(チーフプラス)のオーナー様の承諾を得て掲載しております。
今年のアジサイはだいぶ背丈が伸びて参道にかぶっていました。そこで、写真のように思いっきり短く刈り込んでみました。作業は8月下旬に全て終わることができ、スッキリとして涼やかな気持ちになったのは良いのですが、極端に短くなってしまい、来年はどれだけ花を咲かせてくれるか心配になってきました。来年のことを考えながら全体的なバランスを見て剪定すればよかったと反省しております。バランス感覚をもって物事にあたり極端にならないことが大切ですね。
白和瀬神社札所の隣にご祭神である日本武尊の石像(写真)がございます。この石像は、白和瀬神社鎮座一千三百五十年を記念して御奉納いただいたものですが、数年前から月一回程度必ずお賽銭があげられるようになりました。おそらく日本武尊を崇敬する信者の方々が誘い合わせて参拝し、あげて行かれるのだと思います。是非その方々にお会いしたいと思っているのですが、まだ願いは叶っておりません。
さて、皆様ご承知のとおり日本武尊には、天皇の命により東征に出たときに敵の火攻めにあい、草薙の剣でまわりの草を刈って難を逃れたという話がございます。この話から日本武尊の御利益として火難災難除があるわけですが、今般の新型コロナウィルス感染症終息にも日本武尊の御恵みをいただきたいと思い、続けていることが二つございます。
一つは、前にも書きましたが、毎朝の朝拝で新型コロナウィルス感染症終息祈願祝詞を奏上することです。
二つ目は、日本武尊像にあがっているお賽銭を回収しないということです。これまでは、神社の鍵を閉めるときにその都度回収していましたが、新型コロナウィルス感染症が終息するまで回収しないと決めて四月下旬からそのままにしておくことにしました。福島県の新型コロナウィルス感染症新規感染者ゼロが続いたのが、五月九日からですから(※六月十八日に一人感染)日本武尊が草薙の剣の霊力で新型コロナウィルスを祓ってくださっているのかと思っています。
新型コロナウィルスという目に見えない敵に対して我々ができる対策として「外出の自粛」「マスクの着用」「三密の回避」「こまめな手洗い、消毒」などが示されていますが、これらをしっかりと守った上で、これからも日本武尊のご神徳を蒙りたいと願っているところです。